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明太子発祥の地、福岡について

 みなさんは明太子が生まれた街、福岡にどんなイメージを持っていらっしゃるでしょうか。「日本で一番元気」「アジアに近い」など、いくつか思い浮かぶと思いますが、福岡には「魚のおいしい街」というキャッチフレーズがあります。

明太子発祥の地、福岡には博多港(湾)があり、博多港は「魚のおいしい街・福岡」を支えていて、昭和30年に開設されてから今まで全国でも有数の取扱高を誇っています。

しかし、博多特産「辛子明太子」の原料も実は海外生産に多くを負っています。スケトウダラを韓国語で明太(ミョンテ)といい、その子なので「明太子」というわけですが、このスケトウダラの主な漁場はアラスカ湾、ベーリング海、オホーツク海、北海道近海、朝鮮半島近海の5カ所です。一般的に流通している「タラコ」「明太子」の80%以上が輸入原料を加工していると言われています。

では、どうして明太子が福岡・博多の特産物となったのでしょうか。

 昭和24年に博多の中洲で、日本で初めて発売されたという「辛子明太子」はいまや福岡の土産物の代表ですが、明太子の生みの親は実は味の明太子ふくや創業者の川原俊夫氏なのです。

明太子の原形は朝鮮で食べられていた「メンタイ」と呼ばれる食べ物です。ふくや創業者の川原俊夫氏にとって、彼が朝鮮で生まれ育っ時に食べていた「メンタイ」の味が忘れられないものとなり、日本に帰った後、何か人のためになる仕事を、と思って始めた食料品店で、他店にはない商品を売ろうと考え、その時ひらめいたのが「メンタイ」でした。そこで何とかあのメンタイの味を出そうと開発を重ね、ついに「味の明太子」として完成したのが始まりなのです。だから明太子は韓国風の味付けになっていて辛いのです。

ちなみに当時の日本には、たらこを焼いて食べる習慣はありましたが、生で食べる習慣はなく、売れ行きは良くありませんでした。川原氏はお客さんにとりあえず興味を持ってもらうため、店でよく売れる「卵」と「味の素」ではさむ形で真ん中に明太子を並べたり、宴会等に持っていって試食してもらったりと、その存在を知ってもらうことから始め、その味の良さは次第に口コミで広がっていったのです。加えて、新幹線の開通や航空便による通販も開始され全国に広まっていきました。

 明太子という名称を登録商標にせず製法特許を独占しなかったことで、他社もその名を使うことができ、辛子明太子は福岡を挙げてその名を全国に広げたのです。そして、福岡の名産となっていったのです。

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